2008/02/17

キーボード新調しました。

Pulseはガジェット好きには有名なLivescribe社の新製品。
もちろんLivescribe社の製品なので、コンピュータペンシルだ。
数式を書けば計算結果を表示し、
英語を書けば翻訳結果を表示する。
文字を書いた時点でのコンテキストを記憶し、
音声データとしてそのコンテキストを復元する。

最近のデジタルインタフェースの傾向は、
抽象度の低いアナログ的な入力を受け付ける傾向にある。
リモコンを振り回して、画面上のキャラクタを操作したり、
指を広げて画像を拡大してみたり、だ。
アナログで抽象度の低い、直感的で即物的な行為こそが、
僕らの正直な出力であることは間違いない。
その出力をコンピュータが入力として受け取ってくれるなら、
僕らにとってはきっと「使いやすい」デバイスなのだろうな。

僕がこの文字を入力するために使っているのはキーボードだ。
そして恐らく君の手にはマウスが握られている。
これらのデバイスはコンピュータが理解可能な
デジタルで抽象度の高い出力を人間が生み出すためのそれだ。

コンピュータがより高性能になるに従って、
人間の出力を解析し、それをデジタルな挙動に置き換えられるようになってきている。
ただし、キーボードやマウスがやがて「レガシーデバイス」の名の下に駆逐されるかというと、
決してそうではないだろう。
低級言語のアセンブラは、それが直感的でないからといって消滅したわけではない。
だからきっと、キーボードやマウスがなくなるわけではない。
ただし、「高級言語」ならぬ昨今の「高級インタフェース」と比較して、
「低級インタフェース」と呼ばれるのだろうけれども。

そんなことを思いつつ、今日、キーボードを新調。
Happy Hacking!


posted by SuZ at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

2006/10/08

PocketWakeUpで朝食を

だめだだめだ。
WindowsMobileの目覚まし機能が全然だめだ。
欧米人が遅刻してもOKなのかどうかは知らないが、
遅刻しても許されるのではないかと思うくらいに、
WindowsMobileの目覚まし機能は酷い。

鳴るか鳴らないかは、WindowsMobileの気分次第。
WindowsMobileの目覚し機能を目覚めさせる機能が必要なんじゃないかと思う。
僕がギリギリの時間に出社しているのは、
決してWindowsMobileのせいではないが、
やっぱりちゃんと起こして欲しい。

で、探せばあるものだ。
これ
インストール方法については、
ここで詳しく紹介されている(助かりました)。
「おぅい!フランス語かよ!」なわけだが、
神は現代人を眠らせない。
こんな素敵なものがある。
使い方は、いったんW-ZERO3[es]にインストールしてから、
その実行ファイル(*.exe)をPCにコピーして、パッチを当てる。
そしたら、それを再びもとあった場所に戻す。
対象ファイルは、
 ・${インストールディレクトリ}/WakeUp.exe
 ・${インストールディレクトリ}/WakeUpAlarm.exe
 ・/Windows/WakeUpStart.exe
の3つ。

MP3の目覚まし再生にも対応しているし、素敵。
W-ZERO3[es]ユーザの方にオススメの一品。
posted by SuZ at 10:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

2006/10/05

鼠だって空を飛びたい

少し前の話題になるが、
家電の祭典CEATEC JAPAN 2006が開催された。
この記事を見たのはリアルタイムだったけど、
なかなかここを更新できずに、
紹介できなかったので、今更ながら。

この記事の中程。
「3Dフローティングビジョン」。
少し古い記事では、ここ
本家の報道資料はこれ

実はこのパイオニアの技術は2002年からのものらしい。
CEATEC JAPAN 2005でも登場し、今年も登場。
(何故か今年はカーナビに化けて登場したみたいだけれど、
たぶん、これはモニタサイズを
昨年度より大きくできなかったせいなのかと邪推する)

この記事だと解かり易いが、
モニタの前面の空間に立体映像が「ぼゎぅ」と浮き上がり、
それに手で触れるようにすると、センサが手の動きを読み取る。

まぁ、多くを語る必要はないだろう。
だが、一言だけ言うと、鼠だって空を飛びたいはずだ。
posted by SuZ at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

2006/09/23

デスクトップは空飛ぶ鼠の夢を見るのか?

2次元デスクトップシステムから、3次元のそれへの移行が始まる。
Windows VistaXGLLooking-Glassは、まさにそれらを代表するものだ。
ただし、これらへの評価は比較的手厳しいものがある。
「ウィンドウをzオーダで配置できるからって何だって言うのよ?」や、
「デスクトップがグルグル廻って、どんな生産性の向上があるの?」とか、
まぁ、当然な批評が乱立している。
もう少し考えてみよう。

2次元デスクトップにおいて、
最も重要な役割を握っているのはポインティングデバイスである。
アイコンは、象徴的なデータ集合として、あるいは記号的なオペレーションコードとして、
ポインティングデバイスからの誘いを待っている。
ポインティングデバイスは、現行では、多くの場合マウスである。
マウスは、現実の鼠と同様に、地面に腹を擦り付けながら移動する。
マウスは、現実の鼠と同様に、空を飛ぶことはない。

マウスを右に移動させてみて欲しい。
そう、モニタ上のポインタは、右に向かって動く。
マウスを手前に引いてみて欲しい。
そう、モニタ上のポインタは、下に向かって動く。
下に向かって「動いてしまう」のである。
本来であれば、手前に向かって動くはずのポインタが、
下に向かって動くのである。
「下に動くのはあたりまえでしょ、何言ってるの?」
と思った君は正常かもしれない。
もう少し考えてみよう。

作業机の暗喩としてのデスクトップは、
究極的には暗喩ではなく、作業机そのものとなるはずである。
アナログな作業机を仮想的に空間上に配置し、
それを何らかの入力デバイスにより操作することになる。
例えばそのデバイスがマウスであった場合、
マウスを手前に動かしたら、ポインタは手前に動くはずである。
決して、下に動くことはない。

「そうなったらマウスは使わないんじゃないの?」と言うかもしれない。
マトリックスにおいて、ネブガドネザルがザイオンに帰還する際に、
ザイオンの管理オペレータが3次元空間上のウィンドウに触れているシーンを覚えているだろうか。
あるいは、
マイノリティ・リポートにおいて、プリコグの予言記憶の中から、
3次元空間上に現れた映像を取捨選択しているシーンを覚えているだろうか。
確かに、マウスは使ってない。
彼ら/彼女らは、直接に自身の手で、仮想的なオブジェクトを操作している。

さて、3Dデスクトップに話を戻そう。
例えば、Windows VistaのAeroGlassを見てみよう。
Windows XPとほぼ同様のインタフェースである。
フォルダの中にアイコン、アイコンを指し示すポインタ。
異なっているのはそれらが3次元オブジェクトとして管理/描画されている点だ。
よって、当然ながら、アイコンは3次元オブジェクトである。
ということは、アイコンにポインタを合わせるということは、
3次元空間上をポインタが移動するということである。
ポインタを移動させるのは、つまるところマウスである。
ところが、マウスは2次元座標を移動するポインティングデバイスとして設計されている。
簡単に考え付くのは、空飛ぶマウスを作ることだ。
上下にも動くように作ればいい。
だが、ここで問題になるのが、
マウスは手間に引くとモニタ上のポインタが下に向かって動くことだ。
マウスが3次元の位置を取得するようになった場合、
マウスを手前に引いたら、右手座標系で考えると、
ポインタをz軸のプラス方向に進ませなくてはならない。
マウスの挙動が、全く異なったものとなってしまうのである。

だから、現行/近行の3次元デスクトップは中途半端なものにしかならない。
これまでのマウスを利用した2次元のユーザインタフェースから、
違和感なく3次元のユーザインタフェースへ移行させるには、
z軸をx軸やy軸よりもアクセスし辛いものとしておかなくてはならない。
そうでなくては、ユーザは混乱してしまう。

だが、やがては3次元上の座標をポイントするようなデバイスは、必ず必要になるだろう。
それがセンサーのついた手袋のような肉体を延長する機器なのか、
はたまた3次元空間を飛び回るマウスなのかはわからない。
ただ、実用化を考えるとマウスが先行するに違いない。
翼の生えた鼠は、デスクトップにどんな夢を見せるのだろうか。
posted by SuZ at 01:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | Machine

2006/09/21

「観音開き」キーボードと[es]

知っている人は知っているが、
そして、知っていたからと言って何というわけではないが、
僕はずっと前から、携帯電話にQWERTY配列を採用しろと言ってきた。
理想は、「観音開き」。
たぶん、君の携帯電話は「パカリ」と開いて、
上部に液晶、下部にテンキー配列のキーボードが現れる。
想像してみよう。
その下部のテンキー配列のキーボード部分が「観音開き」になっていて、
さらに「パカリ」と開いてQWERTY配列が現れることを。
そうすれば、テーブルに置いた状態でブラインドタッチできる。
何より、その状態では液晶が起立する。
空間に投影可能なキーボードが実用化されるまで、
携帯機のキーボードの究極形はこれしかないと、僕は思っている。

が、買いましたW-ZERO3[es]
  w-zero3es.jpg
IDOからの付き合いのauに別れを告げ、
歴史的傑作のPENCKの銀のフォルムを涙でにじませ、
買いましたW-ZERO3[es]。
(もし万が一何らかの偶発的で突発的な誤謬により、
君がW-ZERO3[es]を知らない場合には、
リンクを辿ったり、Google先生に聞いてみたらいい)

やはり、QWERTY配列。
テンキーの入力の煩わしさが嘘の様。
残念ながら、W-ZERO3[es]は「観音開き」キーボードではない。
確かに、W-ZERO3[es]のQWERTYキーボードは、
ピッチもストロークも不十分で、独自配列の部分がある。
にもかかわらず、
この圧倒的な入力インタフェースの(僕との)親和性ときたら、
もうテンキーには帰れなくなる。
逆説的に、なんとテンキーでの日本語入力に無理があったことかと思う。
母音"o"が連続する場合、
例えば「子供」。

 かきくけこたちつてと"まみむめも

酷い。
QWERTYでローマ字入力なら、

 kodomo

だ。
(ポケベル入力は考えてないとして、)
この圧倒的な生産性の違いにもかかわらず、
未だにテンキー入力が主流である。

そして僕は通勤電車でQWERTYの素晴らしさを伝えるべく、
颯爽とW-ZERO3[es]を取り出すのだが、
なかなかどうして、
テンキーで1日数千文字を入力する昨今の若人からは、
それは「いいとは思うけどそこまではしたくない端末」に映るようだ。
そう思うと、
通勤電車で颯爽と「観音開きキーボード端末」を取り出したなら、
それは「いいとは思わないしそうまでしてどうするの?端末」にしか映らないのかもしれない。
posted by SuZ at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

2006/02/15

「つけた電気は消しなさい」

もう2年程前になるだろうか。
僕の家族が液晶テレビとHDDレコーダを購入した。
「大きいね」、
「綺麗だね」、
と、感想を漏らしていたが、1点、
「起動が遅いね」
とも言っていた。

LonghornことWindows Vista(以下、Vista)は、
DirectX3Dをふんだんに(無駄に?)利用したUI体験やら、
仮想フォルダやら、素敵なデスクトップサーチやら、
何かと話題の多い次のメジャーバージョンのWindowsである。

さて、君のOSがWindows XPであるなら、
画面左下のスタートボタンを押してみよう。
スタートバーが表示され、その右下、
「終了オプション」とラベルの貼られたボタンがある。
Windows XPを終了するなら、
これをクリックして「電源を切る」をクリックだ。
「つけた電気は消しなさい」だ。
だが、どうしてこんなにも深い階層にあるのだろう。
操作は、
「スタートボタン」→「終了オプション」→「電源を切る」。
深い。
自前でシャットダウンバッチとか作ってる人もいるかもしれないが、
まぁ、それは例外として、深い。
Windowsの開発者がそう考えていたのかどうかは知らないが、
Vistaにて、この手順を1つだけ縮めてくれた。
操作は、
「スタートボタン」→「スタンバイ」。
そう、スタンバイ。
ちなみに、Vistaでのシャットダウンまでの操作は、
「スタートボタン」→「終了オプション」→「電源を切る」。
深い。

ご存知の通りかどうかは知らないが、
Windowsには、3種類の「終了」方法がある。
スタンバイ、ハイバネーション、シャットダウン。
スタンバイは、メモリは通電したままなので、高速復帰。
ハイバネーションは、メモリ情報をHDDにそのまま格納するので、割と高速復帰。
シャットダウンは、メモリ情報を破棄してるので、かなり鈍足復帰。
興味があれば調べて欲しいが、
だいたいこんな感じになる。
多くの人は、
「つけた電気は消しなさい」の精神から、
シャットダウンを選択している。
そして、Windowsの長々とした起動を毎回待つことになる。

ブラウン管テレビの起動にかかる時間は、
画面にぼんやりと視認できるようになるまでおよそ2秒弱。
VHSビデオデッキの起動にかかる時間は、
テープを飲み込めるようになるまで、およそ1秒強。
液晶テレビの起動にかかる時間は、
画面にぼんやりと視認できるようになるまでおよそ4秒弱。
HDDレコーダの起動にかかる時間は、
DVDを飲み込めるようになるまで、およそ4秒強。
Windows XPがスタンバイからの起動にかかる時間は、
ログイン画面が表示されるようになるまで、およそ1秒弱。

最近では、VIIVプラットフォームの宣伝もあり、
「家電としてのPC」というスタイルがより一般的になろうとしているようだ。
一方で、旧来の家電たちは良くも悪くもPCの影響を受け、
「PCとしての家電」というスタイルに向かおうとしている。
IPv6が全盛になり、コタツにNICが取り付けられるようになる頃、
「コタツの起動時間」を真面目に考えることがあるかもしれない。
「蛍光灯の起動時間」を真面目に考えることがあるかもしれない。
そうなったとき、「つけた電気は消しなさい」は、
電気の流れを止めることではなく、
電気の流れを弱めることを意味するようになる。
そうなったとき、「つけた電気は消しなさい」は、
象徴的手続的終了を意味するようになる。
posted by SuZ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。