もちろんLivescribe社の製品なので、コンピュータペンシルだ。
数式を書けば計算結果を表示し、
英語を書けば翻訳結果を表示する。
文字を書いた時点でのコンテキストを記憶し、
音声データとしてそのコンテキストを復元する。
最近のデジタルインタフェースの傾向は、
抽象度の低いアナログ的な入力を受け付ける傾向にある。
リモコンを振り回して、画面上のキャラクタを操作したり、
指を広げて画像を拡大してみたり、だ。
アナログで抽象度の低い、直感的で即物的な行為こそが、
僕らの正直な出力であることは間違いない。
その出力をコンピュータが入力として受け取ってくれるなら、
僕らにとってはきっと「使いやすい」デバイスなのだろうな。
僕がこの文字を入力するために使っているのはキーボードだ。
そして恐らく君の手にはマウスが握られている。
これらのデバイスはコンピュータが理解可能な
デジタルで抽象度の高い出力を人間が生み出すためのそれだ。
コンピュータがより高性能になるに従って、
人間の出力を解析し、それをデジタルな挙動に置き換えられるようになってきている。
ただし、キーボードやマウスがやがて「レガシーデバイス」の名の下に駆逐されるかというと、
決してそうではないだろう。
低級言語のアセンブラは、それが直感的でないからといって消滅したわけではない。
だからきっと、キーボードやマウスがなくなるわけではない。
ただし、「高級言語」ならぬ昨今の「高級インタフェース」と比較して、
「低級インタフェース」と呼ばれるのだろうけれども。
そんなことを思いつつ、今日、キーボードを新調。
Happy Hacking!