2006/12/03

記憶の引鉄

休日ともなるとひたすら引篭もってしまう僕は、
妻に「明日は紅茶の講演会に一緒に行きましょうね」と言われても、
「起きれたらね」と腑甲斐無い返事をする。

朝になって目覚ましが鳴り、
10時にはなんとか起きれたと思っていたら、
「10時30分には家を出発します」と言ってた妻がすやすや寝ていた。
もしや、「もう講演会にでかけて帰ってきたのかい?」

「学生さん達は後ろの方に座るから前に座れますよ」と、
11時30分くらいになって電車に乗ってから妻が言う。

会場には12時55分に着いた。
開始は13時からなので、なんとか間に合ったが、
一番後ろに6席の空席を見つけるのが精一杯だった。
13時15分あたりから、メモをとりたくなった。
僕は記憶力はよい方だが、
流石にメモをとった方が記憶の持ちがいい。
横にいる妻はほとんど知っていることばかりのようで、
あまりペンが進んでいる様子はなかった。

15時10分まで講演会は続いた。
久しぶりに歩くキャンパスという名のついた場所は、
初めて来たキャンパスなのに、どことなく懐かしい。
15時35分までゆっくりと歩いて門を出た。
でも、ここは僕の知っている、僕の好きなキャンパスじゃない。

折角日比谷線で埼玉方面まで赴いたので、カフェ・バッハに立ち寄ってみた。
16時10分ともなるとコートを着ていても少し肌寒く、
店内の暖かさとコーヒーの香りは心地よい。
雑誌の写真で見る限りでは、クラシカルな雰囲気を想像していたのだが、
どちらかというと「地域密着型」の店らしく、
いかにも「常連」な人達がリラックスした服装と物腰で賑わっていた。
コーヒーは焙煎具合を選ぶことができ、
僕は比較的浅煎りのブルーマウンテンを注文した。
それは、ダブルコーヒー・スタイルで運ばれてきた。
こうして、妻と相向かいに座って談笑しながら、
妻が紅茶を飲み、僕がブルーマウンテンを飲んでいると、
初めて来た喫茶店なのに、どことなく懐かしい。
17時10分になるまでゆっくりとコーヒーを飲んだ。
でも、ここは僕の知っている、僕の好きなあの喫茶店じゃない。

17時20分、帰りの電車に乗車した。
電車の中で、妻と年末の予定について話す。
僕達の知っている、僕達の好きな場所に帰る予定について。

付記:
 講演会はとてもよかったです。
 また機会があれば参加したいと思わせる内容と講演者の御人柄でした。


posted by SuZ at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | Memorandum

2006/12/02

Synthetica

「Swingは動作速度が非常に遅い」とか、
「Swingは見た目が酷い」とか、
そんな話を今でも持ち出す人達は多い。

さて、Wizardryと女神転生で青春時代を過ごした僕としては、
ゲームを作るなら3Dダンジョンなわけだ。
さらに、DiabloとRogue好きな僕としては、
ゲームを作るならHack&Slashなわけだ。
だけれども、ゲームを最後まで作りきれることはなかなかなく、
ゲーム作成熱が上昇する度に既存コードは陳腐化し、
毎回々々スクラッチ開発になる。
「それは困るなぁ」と思い、せめて3Dダンジョンの部分は、
その抽象的なデータを編集するツールを作ろうかと考えた。
そこで、DungeonEditor。

dungeon_editor.PNG

ダンジョンの構成要素である通路、ドア、壁、階段を、
ダンジョンに配置していけるアプリケーション。
「どのように表示するか」は、時代と共に陳腐化するけれども、
「何を表示するか」は、あまり変わらない。
少なくとも僕が求める3Dダンジョンは、あまり変わらない。
編集したダンジョンはJOGLでプレビューすることができるが、
それは、現状、Javaで3Dダンジョンを
表現する最も優れた手段がJOGLだから採用しているのであって、
もっと優れた手段が提供されれば、そちらを採用することになる。
重要なことは、そうなったとしても、
3Dダンジョンの情報が保存されたファイルは利用できることである。
いわゆるMVCの発想を借用して、
モデルからビューへの依存を最小限に留めている。

まったく前置きが長くなったが、
DungeonEditorはSyntheticaを利用して作成されている。
このSyntheticaは、JDK1.5から提供されたSynthの機能を利用して、
オシャレなLookAndFeelを提供するものだ。
Syntheticaは商用利用は有償だが、
いわゆる「フリーソフト」のカテゴリに属するアプリケーションへの適応は、
無償で利用することができる(詳細はここ)。
Windowsのネイティブウィンドウよりも、個人的には美しく感じる。

「Swingは動作速度が非常に遅い」とか、
「Swingは見た目が酷い」とか、
そんな話を今でも持ち出す人達は多い。
今回は見た目の話を少しだけ。
僕はSwingが好きだから、
世間の誤解が少しでも解けたらな。

Syntheticaで日本語表示
posted by SuZ at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | Programming::Java

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。