2006/09/26

JOGL

デスクトップが3次元になるのであれば、
アプリケーションが3次元にならないはずがない。
最も重要なことは、アプリケーションの3次元化により、
何がどうなって、それが誰にとってどんな風にどうか、だ。

たぶん、そんなことは、現状、わからない。
希望としては、
CUIからGUIに変化したのと同じだけの
ソフトウェア工学的な革命が起きて欲しいと思っている。
でも、それはまだ先のことになりそうだ。
特にハードウェアレベルでのステップアップが必要だ。
(それが空飛ぶマウスなのかどうかは知らないが)

だから、「何がどうなって誰にとってどんな風にどうか」は、
しばらくの間括弧で囲んでおいて、
3Dについて勉強していかなくては、と思う。

ということで、JOGLを始めてみた。
「3DをやるならDirectXかOpenGLでしょう」という青い発想と、
C言語/C++を離れてしばらく経っていることと、
C#よりもJavaに慣れているという理由で、JOGLの採用が決定。
個人的にSwingをかなり愛しているという理由も見逃せない。

さて、JOGL。
日本語の情報量が異常に少ないが、
ここに全12回で入門レベルのチュートリアルが掲載されている。
第12回はJOGLで実装されたAerithとういアプリケーションについて紹介されいて、
JOGLの実力を垣間見ることができる。
Aerithは今年のJavaOneの基調講演にもでてきたアプリケーションで、
Google Maps APIやFlickr APIとのマッシュアップをし、
ユーザインタフェースをSwingとJOGLで実現している。
(どうでもいいが、SwingでMashUpすることをSmashUpと言うらしい。素敵)

JOGLは日本語ドキュメントが圧倒的に少ない状況なので、
このブログでも出来る限りJOGLの情報は書いていこうかなと。
まぁ、JOGLはC言語のOpenGLラッパでしかないというのも事実なのだが。


posted by SuZ at 00:31 | Comment(2) | TrackBack(1) | Programming::Java

2006/09/25

「ない」ことの証明

僕を僕足らしめる僕の発生は、
僕の肉体を起源とすることは間違いないし、
それが脳であることは、疑わなくてよい。

僕を僕足らしめる僕の不具合が、
僕の肉体に何らかの影響を与える場合、
それが脳を起源とすることは、疑わなくてよい。

僕の肉体の何らかの不具合が、
僕を僕足らしめる僕の不具合を起源とするなら、
それが脳であることは、疑わなくてよい。

でも、僕の肉体の何らかの不具合は、
脳の断面図を見たからといって、
その起源はわからないのだろうな。

でも、僕の肉体の何らかの不具合は、
脳のパルス分布を見たからといって、
その起源はわからないのだろうな。

その起源が心/脳にあるかどうかなんて。
posted by SuZ at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Memorandum

2006/09/23

デスクトップは空飛ぶ鼠の夢を見るのか?

2次元デスクトップシステムから、3次元のそれへの移行が始まる。
Windows VistaXGLLooking-Glassは、まさにそれらを代表するものだ。
ただし、これらへの評価は比較的手厳しいものがある。
「ウィンドウをzオーダで配置できるからって何だって言うのよ?」や、
「デスクトップがグルグル廻って、どんな生産性の向上があるの?」とか、
まぁ、当然な批評が乱立している。
もう少し考えてみよう。

2次元デスクトップにおいて、
最も重要な役割を握っているのはポインティングデバイスである。
アイコンは、象徴的なデータ集合として、あるいは記号的なオペレーションコードとして、
ポインティングデバイスからの誘いを待っている。
ポインティングデバイスは、現行では、多くの場合マウスである。
マウスは、現実の鼠と同様に、地面に腹を擦り付けながら移動する。
マウスは、現実の鼠と同様に、空を飛ぶことはない。

マウスを右に移動させてみて欲しい。
そう、モニタ上のポインタは、右に向かって動く。
マウスを手前に引いてみて欲しい。
そう、モニタ上のポインタは、下に向かって動く。
下に向かって「動いてしまう」のである。
本来であれば、手前に向かって動くはずのポインタが、
下に向かって動くのである。
「下に動くのはあたりまえでしょ、何言ってるの?」
と思った君は正常かもしれない。
もう少し考えてみよう。

作業机の暗喩としてのデスクトップは、
究極的には暗喩ではなく、作業机そのものとなるはずである。
アナログな作業机を仮想的に空間上に配置し、
それを何らかの入力デバイスにより操作することになる。
例えばそのデバイスがマウスであった場合、
マウスを手前に動かしたら、ポインタは手前に動くはずである。
決して、下に動くことはない。

「そうなったらマウスは使わないんじゃないの?」と言うかもしれない。
マトリックスにおいて、ネブガドネザルがザイオンに帰還する際に、
ザイオンの管理オペレータが3次元空間上のウィンドウに触れているシーンを覚えているだろうか。
あるいは、
マイノリティ・リポートにおいて、プリコグの予言記憶の中から、
3次元空間上に現れた映像を取捨選択しているシーンを覚えているだろうか。
確かに、マウスは使ってない。
彼ら/彼女らは、直接に自身の手で、仮想的なオブジェクトを操作している。

さて、3Dデスクトップに話を戻そう。
例えば、Windows VistaのAeroGlassを見てみよう。
Windows XPとほぼ同様のインタフェースである。
フォルダの中にアイコン、アイコンを指し示すポインタ。
異なっているのはそれらが3次元オブジェクトとして管理/描画されている点だ。
よって、当然ながら、アイコンは3次元オブジェクトである。
ということは、アイコンにポインタを合わせるということは、
3次元空間上をポインタが移動するということである。
ポインタを移動させるのは、つまるところマウスである。
ところが、マウスは2次元座標を移動するポインティングデバイスとして設計されている。
簡単に考え付くのは、空飛ぶマウスを作ることだ。
上下にも動くように作ればいい。
だが、ここで問題になるのが、
マウスは手間に引くとモニタ上のポインタが下に向かって動くことだ。
マウスが3次元の位置を取得するようになった場合、
マウスを手前に引いたら、右手座標系で考えると、
ポインタをz軸のプラス方向に進ませなくてはならない。
マウスの挙動が、全く異なったものとなってしまうのである。

だから、現行/近行の3次元デスクトップは中途半端なものにしかならない。
これまでのマウスを利用した2次元のユーザインタフェースから、
違和感なく3次元のユーザインタフェースへ移行させるには、
z軸をx軸やy軸よりもアクセスし辛いものとしておかなくてはならない。
そうでなくては、ユーザは混乱してしまう。

だが、やがては3次元上の座標をポイントするようなデバイスは、必ず必要になるだろう。
それがセンサーのついた手袋のような肉体を延長する機器なのか、
はたまた3次元空間を飛び回るマウスなのかはわからない。
ただ、実用化を考えるとマウスが先行するに違いない。
翼の生えた鼠は、デスクトップにどんな夢を見せるのだろうか。
posted by SuZ at 01:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | Machine

2006/09/22

密林の古城

てっきりブラジルに本社があるのかと思っていたが、
周りに針葉樹林はないし、見る限りでは熱帯雨林地方ではないみたいだ
それにしても素敵な佇まいだこと。
posted by SuZ at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Memorandum

2006/09/21

「観音開き」キーボードと[es]

知っている人は知っているが、
そして、知っていたからと言って何というわけではないが、
僕はずっと前から、携帯電話にQWERTY配列を採用しろと言ってきた。
理想は、「観音開き」。
たぶん、君の携帯電話は「パカリ」と開いて、
上部に液晶、下部にテンキー配列のキーボードが現れる。
想像してみよう。
その下部のテンキー配列のキーボード部分が「観音開き」になっていて、
さらに「パカリ」と開いてQWERTY配列が現れることを。
そうすれば、テーブルに置いた状態でブラインドタッチできる。
何より、その状態では液晶が起立する。
空間に投影可能なキーボードが実用化されるまで、
携帯機のキーボードの究極形はこれしかないと、僕は思っている。

が、買いましたW-ZERO3[es]
  w-zero3es.jpg
IDOからの付き合いのauに別れを告げ、
歴史的傑作のPENCKの銀のフォルムを涙でにじませ、
買いましたW-ZERO3[es]。
(もし万が一何らかの偶発的で突発的な誤謬により、
君がW-ZERO3[es]を知らない場合には、
リンクを辿ったり、Google先生に聞いてみたらいい)

やはり、QWERTY配列。
テンキーの入力の煩わしさが嘘の様。
残念ながら、W-ZERO3[es]は「観音開き」キーボードではない。
確かに、W-ZERO3[es]のQWERTYキーボードは、
ピッチもストロークも不十分で、独自配列の部分がある。
にもかかわらず、
この圧倒的な入力インタフェースの(僕との)親和性ときたら、
もうテンキーには帰れなくなる。
逆説的に、なんとテンキーでの日本語入力に無理があったことかと思う。
母音"o"が連続する場合、
例えば「子供」。

 かきくけこたちつてと"まみむめも

酷い。
QWERTYでローマ字入力なら、

 kodomo

だ。
(ポケベル入力は考えてないとして、)
この圧倒的な生産性の違いにもかかわらず、
未だにテンキー入力が主流である。

そして僕は通勤電車でQWERTYの素晴らしさを伝えるべく、
颯爽とW-ZERO3[es]を取り出すのだが、
なかなかどうして、
テンキーで1日数千文字を入力する昨今の若人からは、
それは「いいとは思うけどそこまではしたくない端末」に映るようだ。
そう思うと、
通勤電車で颯爽と「観音開きキーボード端末」を取り出したなら、
それは「いいとは思わないしそうまでしてどうするの?端末」にしか映らないのかもしれない。
posted by SuZ at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | Machine

2006/09/19

引越

Sein und Zeit、祝引越。

「ブログ引越したいの」と妻に言われ、
良さそうなブログサービスを提供しているサイトを調べていたら、
いつのまにか、僕まで引越してた。
ここは、以前のブログサービスとは違って、「自由」だ。
画面左のメニューは、javascriptによるものだが、
以前のブログサービスでは、
*.jsファイルをアップロードさせてくれなかったし、
javascriptコードを書いても、
勝手に無害テキストにされてしまっていた。
HTMLも好きなように修正できる。
「再構築」なる、コンパイルのような作業があるが、
個人的には「作っています(創っています)」という雰囲気がでて好きだ。

いろいろ実験もできそうなので、
本格的にこっちに移行する予定。

「引越したって、また書かないんでしょ?」
との冷ややかな視線に耐えつつ、荷解きを進めよう。
posted by SuZ at 23:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | Memorandum

2006/09/17

Sein und Zeit

黒と白からの難民は今、橋を渡れり。
posted by SuZ at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Memorandum

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